コトモノライフを読んで頂きありがとうございます。管理人のるっき(@CotomonoL)です。
デスクで作業環境・仕事環境を整える際に定着しつつあるモニターアーム。
Amazonベーシックやエルゴトロンなどが有名です。
でも、一般的なモニターアームの外観って割と工業的で無骨なデザインだったりします。折角、デスク環境を整えるのであればデザイン性も重視したいところ。
今回ご紹介するアイテムは、そんなデザインも拘る方におすすめしたい「ハーマンミラー Flo モニターアーム」です。
モニターアーム界で一番美しいと言っても過言ではない程、究極の美しさを誇るアイテムです。
当記事では、「ハーマンミラー Flo モニターアーム」の特徴と外観を中心にご紹介していきたいと思います。
黒モデル
白モデル
シルバーモデル
ハーマンミラー Flo モニターアームの概要
「ハーマンミラー Flo モニターアーム」は、ハーマンミラーの子会社・CBS(Colebrook Bosson Saunders)が販売するモニターアームです。
CBSは、イギリスの老舗モニターアームメーカー。世界的に高いシェアを誇ります。
人工工学に基づいた設計と美しいデザインを兼ね備えた商品をいくつも世に送り出していて、レッドドットデザイン賞など数々の賞を受賞しています。
このFlo(フロー)モニターアームのコンセプトは「最小限のパーツで最大限の性能を」。
コンセプト通り、モニターアームを構成するパーツが少なく、視覚的なノイズが極限まで削られているので、見ていて心地よく感じます。
詳しくは後述しますが、一般的なモニターアームと比べて圧倒的にミニマルなデザイン。素材や色合いなど全てにおいて統一感があり、構成する部品の一つ一つが浮くことなく、全体的に馴染んでいます。
フローモニターアームのスペックと取り付け条件
フローモニターアームの美しさや機能性を語る前に、まずはフローモニターアームが取り付けられる条件を確認する必要があります。
簡単なスペックは以下の通り。
対応 モニター | 3〜9kg |
対応 デスク天板 | スプリットクランプの場合:13〜65mm トップマウントクランプの場合:12〜25mm |
対応 VESA規格 | 100×100mm または 75×75mm |
カラー | ブラック ホワイト シルバー |
材質 | 金属 |
価格 | 39,298円(2022年10月時点のAmazon価格) |
対応モニター
Flo モニターアームを設置できるモニターの重量は、3kgから9kgまでとなっています。
モニターが重すぎるとモニターアームが下に沈んでしまったり、角度が上向きにならなかったりと、本来の使い方ができない可能性があります。
逆にモニターの重量が軽すぎるとモニターが上に浮いてしまう恐れがあります。
よって、モニターがモニターアームの耐荷重の範囲内であることは絶対条件となります。
注意が必要なのは、湾曲のウルトラワイドモニター。
湾曲している上に横長なのでどうしても通常のモニターに比べてモニターアームに負荷がかかります。耐荷重の範囲内でも少し気をつけた方が良いかもしれません。
因みに、私の場合、以下の34インチの湾曲ウルトラワイドモニターを使っていますが、2ヶ月の使用で特段問題ありませんでした。
- デル・U3421WE:7.52kg(スタンドなしの重量)
- デル・P3421W:6.7kg(スタンドなしの重量)
耐荷重の範囲内ではありましたが、買う当初はモニターの形状の問題により不安を若干抱えていました。
しかし、そこはハーマンミラーのハイエンドモデルなだけあって動作の一つ一つが危なげなく安心感を持って使用できています。
私の使っているDellのU3421WEについて別途記事を書いているので、ご興味があればどうぞ。
デルの34型曲面ディスプレイ・U3421WEをレビュー。Type-C接続/90W給電でUSBハブにもなる高性能モデル。
対応デスク天板
Flo モニターアームは天板にクランプで挟み込んで固定するタイプの商品です。
天板の厚みが対応外だと当然挟み込むことができません。
Flo モニターアームには、スプリットクランプとトップマウントクランプという2種類が用意されています。
対応しているデスク天板の厚さは、スプリットの場合は13〜65mm、トップマウントクランプの場合は12〜25mmとなっています。
対応範囲が広いので多くの方はスプリットクランプを選んでおけば間違い無いと思います(スプリットはデスク下からの取り付け、トップマウントはデスク上からの取り付けになっていて、デスクの下にスペースがない場合はトップマウントを選択する必要があります)。
参考までに私の場合、デスク天板の厚みは・・・
- 自宅のウォールナットの一枚板:46mm
- 職場のFLEXISPOTの天板:25mm
対応VESAマウント
Flo モニターアームは、VESA規格100×100mmと75×75mmに対応しているので、VESA対応の多くのディスプレイが取り付けられます。
Flo Monitor Arms 外観と組立シーンの確認
続いて、外観と組立シーンをチェックしていきましょう。
カラーバリエーションは、ブラック・ホワイト・シルバーと用意されていますが私はそのうちの黒と白を購入。
ここでは黒モデル・白モデルの順で確認していきたいと思います。
まずは外箱から。
中身はこんな感じ。
同梱物は左から時計回りに・・・
- モニターアーム本体
- クランプセット(台座)
- VESAマウントプレート
- 六角レンチ
- VESAマウントプレート用のネジ
- 説明書
これらを組み立てて設置します。
基本的には付属の六角レンチを使っての作業が大部分ですが、以下の2つは別途道具を用意する必要があります。
- プラスドライバー・・・モニターとVESAマウントプレートをねじ止めする際に必要
- マイナスドライバー・・・可動部分の硬さを調整するために必要
モニターアーム本体を見てみると・・・
アームの上半分と下半分が一体となって作られています(上下で分離するモニターアームも世の中には多く存在します)。
本体は金属製でマットな質感になるよう粉体塗装しています。見ても触っても高級感があり所有欲を満たしてくれます。
VESAマウントプレートは外側に100×100mm用の穴が開いていて、内側に75×75mm用の穴が開いています。
付属のネジを使ってマウントプレートをモニターに取り付けます。
続いて、クランプ部分を用意。
六角レンチを使って、クランプセット(台座)をデスク天板に取り付けます。強力に挟み込むのでずれる心配は基本的にありません。
台座の直径は約10cmと一般的なモニターアームと比べて小さく設計されています。
エルゴトロンのモニタアームのクランプと比較するとこんな感じ。
右がエルゴトロンの台座で左がハーマンミラーの台座。大きさが全く違います。
ハーマンミラーのFloの方が圧倒的に小さいのでデスクの上のスペースを有効に使えるので便利。
続いて、台座にアームを取り付けます。
なんとも美しいシルエット。アーム本体に限らず多くのパーツがマットな質感の黒で統一されていて、ノイズのないミニマルな佇まいです。
台座部分を中心として360度回転するようにも設定できますし、180度までしか回転できないようにも設定できます。
アーム部分の先端にはDリングと呼ばれる銀色のパーツが付いています。
このDリングは、アームに接続したモニターの縦方向の角度調整・横方向への首振り・モニターとアームの着脱の3つの役割を果たします。
モニターとVESAマウントプレートが接続した状態で、プレートをDリングに引っ掛けると、モニターとアームが簡単に接続します。
Dリングはマイナスドライバーで硬さを調整でき、モニターの角度を固定したい時は硬く設定し、角度を変更したい時は柔らかく調整します。
モニターアーム設置後のデスクの状態。
デスクには直径10cmの台座部分があるだけなので、デスク上が広々と感じます。
モニタースタンドのあった場所に他の物を置いても良いですし、デスクの上のアイテムを極力減らしてミニマルな雰囲気にするのも良いと思います。
優秀なケーブルマネジメント
アーム部分の上部から中部を見てみると、プラスチック製のリングが2ヶ所用意されています。
ここにケーブルを通すことでケーブルをアームに沿って誘導することができます。
更に、下半分にはケーブルをアーム内部に格納することができるようになっています。
実際に、ケーブルを配線した写真はこちら。
アームの上半分ではケーブルがアームに沿ってガイドされ、下半分ではケーブルがアーム内部に格納されます。
どちらもケーブルの存在感を極限まで抑えることで、ケーブルが乱雑で雰囲気を損ねるという事態を回避してくれています。
ケーブルマネジメントが優秀なFloと一緒に使いたいアイテムがこちら。
ケーブルスリーブを使えば複数のケーブルを1束にすることができるので、見た目的にスッキリと収まります。
角度や位置を微調整でき、動きも滑らか
フローモニターアームは、幾何学的スプリング装置(特許取得済)によって9kgまでのモニターを色んな位置・角度に調整できます。そして、その際の動きも非常に滑らかです。
モニターを極限まで低くした状態。
モニターの向きを90度回転させた状態。
簡単に縦横回転しますし、奥行き52cm・縦方向34cm・傾きは最大80度まで調整可能。
これらの微調整は指先だけで軽く滑らかに調整できるのも嬉しいところ。
究極的に美しいにも関わらず、使い勝手の面で他の追随を許しません。
ホワイトモデルも美しい
ここまでブラックモデルで外観を確認していきましたが、ホワイトモデルも同様の美しさを誇ります。
円型でミニマルな台座。
クランプの背面は厚さが5mm程と薄く設計されているので、デスクを壁側に極限まで寄せることもできそう。
できるだけ少ないパーツで構成されたミニマルなデザイン。単純な見た目でのお洒落さもありつつ、機能を損なうことなく作り込まれているので開発者の熱量を感じます。
マットなホワイトカラーがメインで使われていますが、台座部分やアーム下部のケーブル格納部分・アーム上部のリングなど、薄いグレーで仕上げられている箇所もあります。
このツートーンカラーの構成がブラックモデルにはない魅力と言えそう。
他メーカーのモニターアームは、ザ・工業製品という雰囲気を持つ男性的で無骨なデザインですが、フローモニターアームはそのシルエット・佇まいが柔らかく、洗練された女性のような優美な雰囲気すら感じます。
ちなみに、工業的なモニターアームの画像も用意しました。
工業的だから悪いという意図は全くありません。好みの問題もあるとも思います。
ただ、Flo モニターアームは他とは一線を画したデザインであることは間違いないと思います。
この細いアームで重量級のウルトラワイドモニターを安心して使えるのが本当に不思議。
ホワイトモデルには弱点もあります。
それは、VESAマウントプレートのカラーがホワイトでなくブラックなこと。
デザインや色味にこだわりを持ってプロダクトデザインしている筈なのに、なぜプレートだけ黒になっているの???
ケーブルを複数本設置した状態。
ちょっと乱雑な印象を受けます。
ケーブルスリーブでケーブルを1つにまとめると雰囲気が洗練されます。
正直、高い・・・!
本体デザインが良く、ケーブルも目立たせず、モニターの位置や角度の調整能力も優れていて、基本的には文句のつけようがないモニターアームですが、大きなデメリットが1つだけあるんです。
それは価格。
約4万円弱するんですよね。正直・・・高い・・・!!
Amazonベーシックのモニターアームが約1万円で買えることを考えると、ハーマンミラーのFlo モニターアームは躊躇してしまう価格だと思います。
価格帯を踏まえて、ハーマンミラーのFloモニターアームを購入すべき人は以下の通り。
- デスクやインテリアのお洒落さを徹底的に追求する人
- そのためには多めの投資ができる人
上記に該当する方は迷わず購入して良いでしょう。ただ、世の中の大半は該当していないようにも思います。
どうしても買えない場合はエルゴトロンが良さそう
ハーマンミラー フローモニターアームはなかなか良さそうだけど、どうしても価格的に難しい。
そう考える方も多いと思います。
そんな方はエルゴトロンのモニターアームはいかがでしょう。フローに比べると若干無骨なデザインにはなりますが、機能的には必要十分。姿勢の改善や目の疲れ防止・デスク天板上の整理に役立ちます。
ハーマンミラー Flo モニターアーム レビューまとめ
この記事ではハーマンミラー Flo モニターアームをご紹介しました。レビューを振り返るとこんな感じです。
究極の造形美が堪能できるハーマンミラー Flo モニターアーム。
デスク環境を極上にするためのアイテムとしては唯一無二の商品だと思います。正直、価格帯が高いので誰にでもオススメできる商品ではありませんが、徹底的にお洒落なデスク・インテリアを追求するのであれば、非常に良い選択肢だと思います。
最高の作業環境で最高の仕事をしたい方はぜひご検討ください。
黒モデル
白モデル
シルバーモデル
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