コトモノライフを読んで頂きありがとうございます。管理人のるっき(@CotomonoL)です。
今回ご紹介するのはDELLの34型曲面ウルトラワイドディスプレイ・U3421WEです。2020年12月に発売されたモデルで私も同月に購入しました。
デスクトップパソコンでもノートパソコンでも画面の広い環境で作業をすると作業効率が良くなるので、まだ試していない方はぜひ当記事をご覧いただき、参考にしていただけると嬉しいです。
U3421WEの製品概要
メーカー名:DELL(デル)
製品名:U3421WE
パネル:AH-IPSパネル(曲面モニター)
パネルサイズ:34.14インチ(WQHD)
アスペクト比:21:9
解像度:3440×1440
表示色数:10億7,000万色
中間色応答速度:最短5ms
輝度:300cd/㎡
コントラスト比:1,000:1
視野角:上下/左右178度
リフレッシュレート:60Hz
製品サイズ(スタンドなし):高さ359.1mm、幅813.3mm、奥行57.5mm/60.2mm
スタンドサイズ:高さ(引き伸ばし時)433.3mm、高さ(圧縮):386.5mm、幅357.5mm、奥行237.4mm
重量:(スタンドなし):7.52kg
重量:(スタンドとケーブル含む):11.65kg
接続性:DisplayPort1.4×1、HDMI2.0ポート×2、USB Type-C(アップストリーム最大90WのパワーデリバリーPD対応)×1、USB Type-C(ダウンストリーム最大15Wで充電)×1、USB 5 Gbps(USB3.2 Gen1)Type-B×1、USB Type-A ×4、オーディオ出力ポート×1、RJ45ポート×1
内部スピーカー:5W×2
付属品:DisplayPortケーブル・HDMIケーブル・USB Type-Cケーブル・USB 5 Gbps(USB3.2 Gen1)アップストリームケーブル
この製品の特徴を簡単に言えば、大画面高画質の曲面ディスプレイを備え、入力はDisplayPortやHDMI・USB-Type-Cに対応して複数のデバイスに接続が可能です。
また、USB Type-Cケーブル1本でビデオ出力とデータ転送とノートパソコンの充電が全て可能になります。加えて、USB Type-CやUSB Type-Aの端子がいくつか用意されているため、ディスプレイ自体がUSBハブとしても機能します。
様々な入力に対応しているため、もちろん複数のパソコンとの接続が可能ですが、ピクチャーインピクチャーやピクチャーバイピクチャーという機能があり、同時に2台のパソコンの画面出力が可能です。
KVM(キーボード・ビデオ・マウス)機能を使用すると、1つのキーボードとマウスで2つのパソコンを制御することができます。
それでは、詳細説明と使ってみたレビューを見てみましょう。
大画面で作業領域が広い
何と言っても、U3421WEの最大の特徴は画面の大きさにあります。34.14インチのウルトラワイドディスプレイで、解像度が3440×1440となっていて極めて横長のディスプレイです。加えて、上左右の3辺のベゼルが小さいので、画面が大きい割に筐体サイズは大きくありません。
もちろん、ディスプレイの幅は813.3mmなので置く場所を考える必要があります。しかし、置く場所さえ確保できるのであれば34型のウルトラワイドディスプレイを是非ともお勧めしたいです。
まず、U3421WEの画面を見て頂きたいのですが、
大画面なのでアプリを2つ横に並べることができます。片側で調べものを行い、もう片側でブログ編集作業をする、そんな使い方も可能。2つのアプリのウィンドウを同時に見ることができるのは、横長のモニターの大きなメリットです。デュアルディスプレイにする必要性もありません。作業領域が広さは作業効率の良さに直結します。
また、動画編集をする方は動画のタイムラインが横長になるので、ウルトラワイドディスプレイの横長が活きてきます。動画編集の場合、デュアルディスプレイだとディスプレイの継ぎ目部分が使いづらいですが、ウルトラワイドディスプレイであればその心配も無用です。
買う前は横幅が広すぎて目が疲れないかを心配していましたが、結果的に長時間使っていても疲れず、その心配は杞憂に終わりました。
湾曲・曲面ディスプレイである
デルのU3421WEは曲面ディスプレイが採用されています。
曲面ディスプレイは、モニターの右端から左端に視線を移す際に、平面ディスプレイと比べて首の動きが少なくて済みます。このメリットは小さいようにも思えますが、長い時間作業をしているとそのありがたみを実感できるでしょう。
また、曲面ディスプレイは、より現実に近い臨場感と迫力で映像を楽しめます。画面の端であってもディスプレイと目の距離が保たれます。映像への没入感を感じることができるので、映画を見たりゲームをする方には曲面ディスプレイが向いているかもしれません。
曲面ディスプレイのデメリットもあります。特に画像編集などをする方に影響があると思うのですが、ディスプレイが平面でないため画像が歪んで見えるという点です。本来であれば直線の筈が、若干湾曲して見える。そんな感覚です。
ただ、本職の画像クリエイターであれば影響はあると思いますが、ブロガーやYoutuberなど一般の方であればそこまで気にしなくても良いと思います。私も画像処理ソフトでPhotoShopを使っていますが、画像のゆがみは特に気になりません。
画面が綺麗
AH-IPSが使われていますが、Ah-IPSはIPSパネルの一種で、視野角が広く、視野角による輝度変化や色変化が少ないため、写真や動画の色がどの角度からも変色せず綺麗に表現できるメリットがあります。
私はM1チップ搭載のMacbook Air 2020を使っていますが、U3421WEとMacbookを比べても色合いの違いをそこまで意識せずにすみました。Macbookと色合いが明らかに違うと、動画や写真の編集で問題が出てきそうですが、それがなかったのでホッとしています。
入出力端子が豊富
下の写真はディスプレイ裏面の写真ですが、たくさんの端子が用意されています。
数字はポートナンバーを示しています。
- 電源コネクター
- HDMIポート×2
- DisplayPort
- USB Type-C アップストリームポート(USBパワーデリバリー、データとDisplayPortビデオ信号に対応、詳しくは後述します)
- オーディオ出力ポート
- 超高速USB 5 Gbps(USB 3.2 Gen1)Type-Bアップストリームポート
- 超高速USB 5 Gbps(USB 3.2 Gen1) Type-Aダウンストリームポート×3
- RJ45ポート
ディスプレイ表面の下側には、
9、充電付き超高速USB 5 Gbps(USB3.2 Gen1)Type-Aダウンストリームポート
10、USB Type-Cダウンストリームポート
これらのポートについても少し解説していきましょう。
USB Type-Cケーブル1本でディスプレイとの接続が完結する
USB Type-C アップストリームポートは、USBパワーデリバリー、データとDisplayPortビデオ信号に対応しています。
つまり、ディスプレイ側からパソコン側に電気を給電し、データを双方向に入出力し、更にパソコンの映像信号をディスプレイに送って大型ディスプレイにパソコンの画面を表示させます。
USB Type-Cのケーブル1本に3つの機能を持たせて、これ1本で完結させるので非常に便利です。現行のディスプレイでもこの機能に対応していないものも結構ありますので、これはデルのU3421WEの大きな利点と言えます。
ディスプレイがUSBハブとして機能する
ポートナンバー4番・USB Type-Cもしくはポートナンバー6番・USB Type-BとこのU3421WEを接続すれば、ディスプレイ自体がUSBハブとして機能します。
例えば、10番のUSB Type-CにUSBハブを取り付けて、ハブにSDカードを刺せば、SDカードのデータをパソコンから読み取ることも可能です。SDカードとパソコンを間接的に接続できます。
最大90Wの給電が可能
U3421WEのUSB Type-Cは、最大90Wと高出力の給電が可能なのも魅力です。MacBook Airであれば30Wで問題ありませんし、MacBook Proでも16インチでもない限りは90Wの給電で十分な筈です。
また、ディスプレイの前面のUSB Type-Cでも最大15Wの充電が可能です。
前面のUSB Type-AとType-Cは簡単にアクセスできるので、ワイヤレスマウスやキーボードの充電などにも便利ですね。
RJ45ポートで有線のLANに対応
U3421WEは有線のLANにも対応しています。上記ポート8番のRJ45にランのコネクタを差し込むことが可能です。Ethernet接続10/100/1000Mbpsをサポートしています。
ディスプレイにLANのコネクタを接続すれば、ディスプレイと接続したパソコンのWi-fiをオフにしていてもインターネットに接続することが可能です。無線LANも良いですがより安定性の良い有線を選べるのも嬉しいポイントですね。
2つのパソコンの画面を同時表示できる
U3421WEには、ピクチャインピクチャとピクチャバイピクチャという機能があり、同時接続している2つのパソコンの画面を1つのモニターでまとめて表示することができます。
ピクチャインピクチャ機能。Macの画面の中にWindowsを表示させています。
Windowsの中にMacを表示させることも可能です。
続いて、ピクチャバイピクチャ機能。
MacとWindowsを半々に表示させています。
半々ではない比率も可能。
この機能があれば、複数パソコンを同時に使いたい場合に役立ちそうです。
KVM機能
私はまだ使用したことがありませんが、KVM機能がU3421WEには搭載されています。KVMは、「キーボード・ビデオ・マウス」の略で、1つのキーボードと1つのマウスを使って、両方のパソコンを操作する機能です。
複数のパソコンを所有している場合、パソコン毎にマウスやキーボードを用意すると、机の上が乱雑になります。よって、KVM機能によってキーボードとマウスを1つずつにできるのは役に立ちそうです。
スピーカーが付いている
ディスプレイの下側左右にステレオスピーカーが付いています。スピーカーの大きさもまあまあ大きいことから、そこそこの臨場感のある音質を楽しむことができます。
5Wのスピーカーなので市販のBluetoothスピーカーには音質で負けるかもしれませんが、内蔵スピーカーという選択肢も与えられていることは嬉しく感じます。
付属ケーブルが豊富
地味に嬉しいのが付属しているケーブルの種類が豊富なこと。
DisplayPortケーブル・HDMIケーブル・USB Type-Cケーブル・USB 5 Gbps(USB3.2 Gen1)アップストリームケーブルが付属しています。
設定は本体裏側のジョイスティックで行う
U3421WEの裏側には電源ボタンとジョイスティックが用意されています。画面の明るさやピクチャバイピクチャなど、細かい設定はジョイスティックで行います。
直感的に分かりやすいメニューなので、説明書がなくても割と簡単に設定できるのもありがたいです。
付属のスタンドは様々な調整ができる
U3421WEには付属のスタンドが付いています。
これをディスプレイに装着するのは非常に簡単。工具不要で5分以内に終わります。
設置が完了した写真がこちら。
スタンドは3.6kgほどあり重量感があります。液晶画面が7.52kgなのでそれを支えるためにしっかりとした頑丈な作りになっています。
このスタンドは、高さの調整だけではなく、前後左右に角度調整でき、結構汎用性が高いものです。
VESA対応している
前項でスタンドが高機能と言いましたが、私はU3421WEのスタンドを使っていません。
U3421WEはVESAマウント100mm×100mmという規格に対応しています。同じVESA100mm×100mmのモニターアームと組み合わせることで、下記写真のようにディスプレイを宙に浮かすことが可能で、それを私は使っています。
空中にディスプレイが浮いているようです。
裏から見るとこんな感じ。右側がモニターアームというアイテムで、アームと接続することでディスプレイが宙に浮きます。このモニターアームはVESAマウント100mm×100mmに対応しています。私は、職場でAmazonのモニターアームを使い、自宅ではエルゴトロンのモニターアームを使っています。どちらも使い勝手は変わりません。
モニターアームのメリットは、ディスプレイを宙に浮かせることで机の上が広くなる等いろいろあります。詳しくは下記記事をご覧ください。
モニター選びで購入を迷った他のディスプレイ
最終的にはデルから新モデルが発売されるとのことで購入を見送ったものの、最後まで購入を検討していたディスプレイがこちら。
I-O DATAの34型平面ディスプレイです。解像度は3440×1440。デルのU3421WEと同じく、USB Type-Cケーブル1本で給電・データ転送・画面出力の3機能が実現できる点に魅力を感じました。
その他にも購入を検討する際に候補となったモニターがありますので、下記記事もご参照ください。
オンライン会議をたくさんする場合
オンライン会議やオンライン飲み会などリモートで誰かと話す場合が多い方は、U3421WEよりも同じくDellのC3422WEの方が良いかも。
C3422WEについては下記記事をご覧ください。
オンライン会議に向いた34型モニター・DellのC3422WEをレビュー。リモート用ウェブカメラ付き。
総括
いかがでしたでしょうか。大型の割にベゼルが小さく筐体自体はそこまで大きく感じることがないので、ウルトラワイドディスプレイとしては導入までの敷居が高くない機種だと思います。それでいて作業領域は十分に確保されていて、極めて実用的です。
USBハブとしても機能し、USB Type-Cのコード1本でノートパソコンの画面出力とデータ転送・90W給電までできる万能タイプで重宝できると思います。また、DELL(デル)はアメリカの老舗パソコンメーカーなので、ブランド力・信用力があるのも個人的にはポイントが高かったです。
私はこの機種を購入して心から満足しています。職場用にもう1台ほしいぐらい(笑)。この記事が皆様のディスプレイ選びの参考になってくれれば嬉しくと思います。
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最後までご覧いただき、ありがとうございました。