コトモノライフを読んで頂きありがとうございます。管理人のるっき(@CotomonoL)です。
高級オフィスチェアとして有名なエルゴヒューマン。
今回はその中でも高級な「エルゴヒューマン プロ」をレビューしていきます。機能紹介や実際に使ってみた感想などをお伝えできればと思います。
併せて、エルゴヒューマンシリーズでどの椅子を買うべきか迷っている方向けに、比較解説も行いましたので、ご覧いただけると嬉しいです。
エルゴヒューマンとは
Ergohuman(エルゴヒューマン)は人間工学に基づいて設計された高機能チェアを展開するブランドです。
人が直立した時の背骨の形は、緩いS字ラインが理想の姿勢だとされています。エルゴヒューマンの最大の特徴である「独立式ランバーサポート」は、座った時に崩れがちな背骨のラインを理想のS字に近づけ、腰をサポートします。長時間座っていても腰や背中・肩や首などが痛くならない正しい姿勢でいられるのが特徴です。
長時間のデスクワークをする方、腰痛持ちの方(予防の効果もあり)などに特に向いています。
エルゴヒューマンの機種比較。どれを買うべきか。
まずはシリーズのどのチェアを購入すれば良いか分からない方向けに、エルゴヒューマンの機種比較から。
シリーズのラインナップは下記の通り。
- エルゴヒューマン プロオットマン
- エルゴヒューマン プロ
- エルゴヒューマン ベーシック
- エルゴヒューマン エンジョイ
1つずつ順番に見ていきましょう。
エルゴヒューマン プロオットマン
エルゴヒューマンの最上位モデル。高級感のあるアルミの骨組みが多用されていてデザイン的に優れています。
このモデルの最大の特徴はその名の通り、オットマンが付いているところ。リクライニングは38度まで倒すことができるのですが、倒し切った状態でオットマンに足を乗せれば、作業環境がリラックス空間へと変わります。
また、ヘッドレストがエルゴヒューマン ベーシックに比べて4cm高くなっていて、やや高身長向けとなっています。(身長170cmの私はこのモデルの高さで問題ありませんでした)
デスクでの細かい作業をする時に前傾姿勢の方が便利なことがあります。そういった場合に、前傾姿勢を自然に作り足への負担を軽くする前傾チルト機能が付いています。
エルゴヒューマン プロ
エルゴヒューマン プロオットマンからオットマンを取り外したモデルです。それ以外の違いはありません。絶対にオットマンがいらないと断言する場合を除き、このモデルを選ぶよりプロオットマンを選んだ方が無難です。私はこのプロを持っていますが、プロオットマンにしておけば良かったと若干後悔しています。詳しくは後述します。
エルゴヒューマン ベーシック
エルゴヒューマン プロから、前傾チルト機能・肩に触れないロングタイプのヘッドレスト・V字型のアルミダイキャストフレームを取り除いたモデルです。
エルゴヒューマン エンジョイ
エルゴヒューマンの代名詞とも言える独立式ランバーサポートが非搭載のモデルで、座り心地が全く違うモデル。プロオットマンやプロ・ベーシックは同じ方向性のアイテムと言えると思いますが、エンジョイは根本が違います。
どれを買うべきか
私がオススメしたいのはプロオットマンかベーシック。
プロオットマンを選ぶべき人は、
- 高身長の方(主に男性)
- オットマンにほんの僅かでも価値を感じる方
- 価格が多少高くても優秀なモデルを選びたい方
です。
逆に、ベーシックを選ぶべき人は、
- 高身長でない方(主に女性)
- 比較的リーズナブルで高機能のチェアを手に入れたい方
です。
エルゴヒューマン プロ、3ヶ月使用レビュー
座った時に正しい姿勢でいられる心地良さ
繰り返しになってしまいますが、人が直立した時の理想的な姿勢は背骨が緩いS字を描く状態。腰の部分が弧を描くような姿勢です。座った状態だとそのS字が崩れてしまうことが多いですが、エルゴヒューマン プロの最大の特徴である「独立式ランバーサポート」がS字を描くのを補助します。
下の写真をご覧ください。
腰の部分が「ランバーサポート」です。ランバーサポートが弧を描くようになっていて、座って背もたれに寄りかかった際、腰部分が弧を描くように作られていることが分かるでしょうか。分かりやすいように線を描いてみます。
うっすらとS字(弧)を描いています。
エルゴヒューマンの椅子を最大限活かすためには背もたれに寄りかかるのが重要。前傾姿勢や猫背になってデスクに向かう方も多いと思いますが、背もたれに寄りかかり後傾姿勢になるとランバーサポートにより背骨がS字を描くことになります。
こんな感じの若干の後傾姿勢。
この姿勢は背筋が伸びていて素直に心地良いと思えます。そして、その姿勢を自然に行うことができる。これがエルゴヒューマン プロと言うかエルゴヒューマンシリーズの最大のメリットです。ベーシック以上のモデルであれば、独立式ランバーサポートが搭載されていますのでこの姿勢を実現できます。
今まで猫背だったり前傾姿勢で作業をしていた私は、後傾姿勢でデスクに座るのに初めは若干の違和感を感じたことも事実です。でも、その姿勢で1週間ぐらい仕事をしていると完全に慣れて、むしろ後傾姿勢で仕事をするのが快適でしかなくなりました。
私は電動式のスタンディングデスクを使っていて、立ってデスク仕事をすることも座ってデスク仕事をすることもあるのですが、スタンディングデスクとエルゴヒューマンの椅子の相乗効果で正しい姿勢でいる時間が増えて、悪い姿勢でいることによる腰の負担が軽減できた実感があります。
因みに、スタンディングデスクについては以下の記事をご覧ください。
立っても座っても作業できる!電動昇降デスクFlexiSpot
自分好みの調整が可能
エルゴヒューマン プロは以下の箇所の調整が可能です。
- アームレストの角度・前後位置・横スライド・高さ
- リクライニング(ロックあり)
- 座面スライド
- 座面高さ
- 背面高さ
- ヘッドレストの高さ・角度
- 前傾チルト機能
順に見ていきましょう。
アームレストの角度・前後位置・横スライド・高さ
アームレストが矢印の方向に角度調整ができます。
更に、前後左右に稼働させることも可能です。
高さも調整することができ、適切な高さにすることで肩こり・首の痛みなどの解消効果もあります。
アームレストをデスクの天板とほぼ同じ高さにすれば、自分の肘をアームレストに置いてパソコンのキーボード作業することができます。そうすれば、天板に自分の腕を置く必要がないのでデスク天板の奥行きがない人でも比較的ゆとりを持ってデスクを使うことができます。
リクライニング
リクライニングで一番ゆったりした状態が上の写真です。この状態だと本当にリラックスができて快適です。逆に、体を最も起した状態がこちら。
自分の好みの角度に調整したら、その状態でロックをすることも可能です。
座面スライド・高さ
赤の矢印に沿ってレバーを引くと、座面をスライドさせることが可能です。椅子に深く座るのが好みの方、浅く座るのが好みの方の両方に対応しています。
また、青い矢印に沿ってレバーを引くと、座面の高さを調整することができます。
背面高さ
背面(背もたれ部分)の高さの調整が可能です。これを調整することでランバーサポートの位置も変わります。身長170cmの私の場合は一番高い設定がちょうど良かったです。
ヘッドレストの高さ・角度
赤い矢印のようにヘッドレストの高さと角度を調整することが可能です。ただ、ヘッドレストの角度については僅かに角度が変わるだけなので、個人的にはあまり付加価値を感じませんでした。
前傾チルト機能
座面の角度を変えることで、前傾姿勢がしやすくなる機能です。前傾姿勢でも腰のS字カーブを実現させてくれます。個人的にはこの機能はオマケ程度の機能と思っていて重要視していません。
調整機能まとめ
調整機能が豊富なので、好みの姿勢・作業しやすい姿勢を見つけることができるのが嬉しいところです。作業のしやすい姿勢で作業をすれば、腰や肩の負担が減るもの。理想的な姿勢を一度見つけたら、なかなか元の椅子には戻れません。
メッシュ素材の座面と背面が心地良い
座面と背面がメッシュ素材で作られていますが、その素材の性質として蒸れることがありません。これは地味ですが、やはり長時間座るとなると心地良さが違ってきます。
また、メッシュ素材がピンと張っているのですが、反発性があって個人的には好みです。ファブリック素材であれば座った時に沈み込むような感覚になると思いますが、エルゴヒューマン プロは一切沈み込まず、正しい姿勢を保ちやすいというメリットが生まれます。
オットマンは付けておくべきだった
職場でエルゴヒューマン プロを使っているのですが、職場なので流石にオットマンの出番はないだろうと思い、オットマンが付いていないモデルを選択しました。しかし、私の場合、残業をして自分一人しか職場にいない時間帯とかがあるんです。その際に、当然リクライニングが使いたくなります。そして、リクライニングがあまりに快適すぎて更にリラックスしたい、オットマンが欲しいという心理になってしまいました。
絶対にオットマンはいらない!と言う固い決意のある方は、エルゴヒューマン プロで良いと思います。しかし、もしかしたらオットマンを使うかも?僅かでもそんな可能性のある方は、エルゴヒューマン プロオットマンをオススメします。
埃が溜まりやすい
エルゴヒューマンは写真のように複雑な構造が剥き出しになっています。デザイン的には格好いいのですが、デメリットとしては埃が溜まりやすいと言うことが挙げられます。そして、構造が複雑なので掃除もしにくい。大きなデメリットではありませんが、購入を検討している方はその点を覚悟して購入しましょう。
関連記事:モニターアーム
デスクにモニターアームを取り付けてモニターを宙に浮かせると、デスクが広くなるだけでなく、背筋が伸び姿勢改善効果があります。エルゴヒューマンと併せて使うと相乗効果が期待できます。詳細は参考記事を貼っておきますので、よろしければご覧ください。
関連記事:スタンディングデスク
先ほども少し触れましたが、私は電動昇降機能付きのスタンディングデスクを使って、立ってデスク作業もしますし座ってデスク作業もします。長時間座りっぱなしだと健康上良くないと言われていますし、立つことで姿勢の改善効果や集中力の意地を計ることもできます。詳細は参考記事を貼っておきますので、ご覧ください。
総括
この記事ではエルゴヒューマン プロをご紹介しました。
座りながら背骨をS字型の姿勢に矯正してくれる高機能チェアです。機能も素晴らしいのですが、純粋に座っていて気持ちが良いんです。姿勢が悪くて悩んでいる方は高機能チェアをぜひ試してみてください。
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