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現金派にも合うミニ財布。エムピウのストラッチョ スペリオーレをレビュー。

財布を小さいものに買い換えたい、そういう要望って結構多いと思います。キャッシュレス時代になっているので最小限の財布で十分という考え方の方が増えているのだと思います。

私(@CotomonoL)はキャッシュレス派でなく基本的には現金派なのですが、それでも今まで使ってきたメイン財布は長財布で大きすぎるため、小さい財布を探していました。

色々調べたのですが、私のような現金派も納得できる小さい財布を見つけたので今回はご紹介したいと思います。現金派も納得できる財布ですが、もちろんキャッシュレス派にもオススメできますので、ご覧いただければ嬉しいです。

製品概要

ブランド名:エムピウ(m+と書いてエムピウと読みます)
製品名:ストラッチョ スペリオーレ(straccio superiore)
カラー展開:ブラック・コニャック・ナポリ・レッド・オルテンシア
サイズ:W102×D65×H20mm
重量:40g
皮革:ミネルバリスシオ(イタリア製タンニン鞣し革)・タンニン鞣しヌメ牛革
価格:14,300円(Amazon、2020年8月時点)

straccioはイタリア語で「端切れ・ぼろ切れ」転じて「存在が希薄な」といった意味合いで名付けられた肩肘を張らない財布です。詳しくは後述しますが、superioreは「上位の・高等の」を意味し、通常のストラッチョよりも高級な財布としてストラッチョ スペリオーレが販売されています。

まずは外観写真を。。

ストラッチョ スペリオーレの特徴

想像以上の収納力の高さ

本体サイズがW102×D65×H20mmとなっていて手のひらに収まるサイズなので、収納力はあまり期待していなかったのですが、想像以上のコイン・お札・カードを収納できます。

公式にはお札10枚・100円玉15枚・厚めのカード5枚が同時収納できるように設計されているとのことです。実際に小銭やお札・カードを入れてみると、公式の対応枚数に比べて多く入ります。

流石に財布がパンパンに膨れ上がりますが、コイン33枚・お札15枚・カード5枚でも何とか入れることはできました。但し、入れ過ぎると財布の革が変形する可能性があるので、限界まで入れるのはオススメしません(笑)

いずれにしても、収容力については申し分なく、キャッシュレス派はもちろんですが、現金派の方も安心して使うことができます。

コイン・お札・カードの取り出しやすさ

小銭やお札・カードがたくさん入っても、それらを取り出すのが億劫に感じるようでは意味がありません。その点、ストラッチョ スペリオーレは安心。小銭もお札もカードも取り出しやすいです。

コイン

コインケースはマチがなく、パッと見た感じだとコインを取り出しにくい印象があります。しかし、写真のように財布をギュッと横から握ることで、コインケースの口が意外と開きます。

コインを取り出すのに十分な開き具合なので、出し入れを億劫に感じることはないと思います。ポケットが深いと取り出しにくくもなってしまいますが、ストラッチョ スペリオーレは浅く作られているのも取り出しやすい要因となっています。

お札

お札を入れるスペースも写真のようにしっかり開くので、出し入れは簡単です。

お札を入れる上でポイントとなるのは、お札を折りたたまなくても財布に入れることができる点です。ミニ財布の場合、財布に入れる前にお札を2つ折り・3つ折りにする必要があるケースが多いのですが、現金派としてはその作業が面倒で長く使える気がしません。その点、ストラッチョ スペリオーレは折り畳まなくて収納できるので、気軽に使えます。

また、ストラッチョ スペリオーレはお札入れにヌメ革が張られています。タンニンなめしの牛革で、手触りだとスムーズに感じます。お札を出し入れする時も滑りが良いので、出し入れに不便を感じません(通常のストラッチョはヌメ革が張られてなく、お札入れ内側は革の裏面が使われいます。詳しくは後述します。)

カード

カードは5枚入るようになっていますが、全てのカードを同じスペースに入れるようになっているので、1番上のカードは取り出しやすいのですが、2枚目以降のカードを単体で取り出そうとすると、なかなか苦労します。

しかし、全部のカードを出して、それから任意のカードを選択し、それ以外をしまってしまえば、意外と苦労なく取り出せます。慣れが必要ではありますが、私は1日で慣れたので問題はありません。

コンパクトで軽い

サイズはW102×D65×H20mmで手のひらに収まります。小さいのでズボンのポケットに入れても膨らみはあまり気になりませんし、胸ポケットにも収納できます。どこにでも入れられる携帯性の良さがストラッチョ スペリオーレの大きな特徴です。

3つ折りなので、キーケースと少し似ています。サイズ感も近いですね。iPhone8やヨドバシのカードと比べた写真がこちら。

また、重量も40gと非常に軽く、持ち歩いていても全く負担になりません。持ち物をできるだけ最小限にしたい方には最適な財布かもしれません。

極限までシンプル・ミニマルなデザイン

ストラッチョ スペリオーレは極限までシンプルかつミニマルなデザインで、余計な装飾が一切ありません。畳んだ状態の外観は、糸の縫い目が唯一のデザインで、その糸も本体と同じ色なのでシンプルです。

財布を開いた状態だと、お札入れの内側が本体の色とは別色にはなりますが、財布本体の色(私の場合は黒)とお札入れ内側の色(淡いキャメル)の2色が使われているのみで、デザインは極めてシンプルです。

金属は留め具のオス・メスが各1か所だけありますが、最小限のデザインになっています。ブランドのロゴも刻まれていますが、殆ど目立たない控えめなものです。

ミニ財布を選ぶ方って色んな方がいるとは思いますが、無駄を極力省いたミニマルなデザインを好む方も多いと思います。そんな方にストラッチョは最適なデザインだと思います。

革の質感の良さ

革は、外装とお札入れの内側で2種類のものが使われています。

イタリア製タンニン鞣し革であるミネルバリスシオが外装に使われています。老舗のタンナーであるバダラッシカルロ社の代表作で、有名な革です。しっかりとした厚みのある革で、見た目も触感も香りも高級であることがすぐに分かる上質な革です。

また、財布として使う以上、デリケート過ぎる革だと傷が目立ってしまう懸念がありますが、試しに軽く爪で引っ掻いてみましたが、傷が気になるようなレベルではなく、実用性もしっかりとした革だと感じました。

お札入れ内側は、タンニン鞣しヌメ牛革が使われています。前述しましたが、このヌメ革がサラサラしていて滑りが良く、お札の出し入れをスムーズにしてくれます。革としての高級感もあり、スペリオーレの上質さを演出してくれます。こちらも傷は目立ちにくい革となっています。

また、スペリオーレに使われている革は経年変化を楽しむことができるものです。使い込んでいるうちに味わいが出てくる筈なので、その点も楽しみです。

通常のストラッチョとスペリオーレの違い

スペリオーレは内側にヌメ革が張られている

(写真はスペリオーレの内側に張られているヌメ革)

通常のストラッチョは、お札入れの内側の革は外装の革の裏面です。私は通常のストラッチョを持っていないので写真でお伝えすることができないのですが、外装(私の場合、黒)の革の裏面をそのまま使っているので、ザラザラとした触感でお札の滑りが良くないようです。ストラッチョ スペリオーレの場合、お札入れ内側の革はヌメ革を張り合わせています。

また、見た目としてもヌメ革をぜいたくに使っているスペリオーレに比べて、通常のストラッチョは若干安っぽい印象を受けます。但し、ヌメ革を張り合わせていない分、通常のストラッチョの方が若干薄く設計されています。

スペリオーレはホックのオスパーツが可動する

スペリオーレは、こんな感じでホックのオスパーツが可動します。

通常のストラッチョは財布本体に直接ホックのオスパーツが取り付けられているので、カードを入れる際にホックの裏側がカードに干渉して入れずらいというデメリットがあります。

その点、スペリオーレはホックのオスパーツが可動し独立しているので、カードに干渉する心配もありません。

ステッチが上質

カード収納部と小銭収納部の入口の仕上げがスペリオーレの方が高級感があります。具体的には、入り口部分の革を折り返して裏側まで回しこんで縫っています。スペリオーレでないストラッチョは革の切りっぱなしなのに対して、仕上がりの高級感が違います。

使ってみた結果と感想

私は今まで2つの種類の財布を用途別に使っていました。1つは地元で使う専用の財布で、もう1つはお出かけ用の財布です。

地元用は2つ折りの財布で極端に大きくはないものの、それでもズボンのポケットに入れればそれなりにズボンが膨れてしまっていました。お出かけ用の財布は長財布だったため、ズボンのポケットにはなかなか入らず基本的に鞄の中に入れて運用していました。

ストラッチョ スペリオーレが実際に届き、そのミニマルさに魅かれるにつれて、財布の運用も極力最小限にしたいと思うようになりました。結果、使っていた両方の財布をやめてストラッチョだけで運用することにしました。

最小限の財布を持つことで最小限の運用ができるようになり、シンプルなライフスタイルを確立できたことが良かったです。そして、ストラッチョはただ最小限なだけではなく、使い勝手が良いので長く使える財布だと実感しています。また、スペリオーレを敢えて選ぶことで高級感を感じることができ、所有する喜びも得ました。

小銭の枚数に不安がある場合、別途小銭入れを検討してみては?

ストラッチョ スペリオーレは結構良さそうだけれど、小銭の収納能力に不安がある方もいるかもしれません。その場合、dripが発売しているchipという最小サイズの小銭入れを使ってみるのも良いかもしれません。

併せてシンプルなキーケースと名刺入れも買ってみた

財布を小さくシンプルなものにするのであれば、併せてキーケースや名刺入れもシンプルなものにするのはいかがでしょうか。ベルロイのキーカバープラスは極限まで小さいキーケースで、鍵4本を目安に収納できオススメです。

私が使っているキーケースは下記記事をご覧ください。

名刺入れは、厚さ1mmの薄型革製のカードリッジ デゥン(CARDRIDGE dunn)を使っています。

私が使っている名刺入れは下記記事をご覧ください。

ストラッチョ スペリオーレ以外で購入を迷った財布2選

abrAsus(アブラサス)、小さい財布

この財布も結構好きだったのですが、デザインのミニマルさがストラッチョの方が上だと感じたので、購入には至りませんでした。

drip、PRESSo L

この財布も一時有力候補でしたが、お札を3つ折りにしなければいけない点がネックとなり、購入には至りませんでした。私がキャッシュレス派であればこの財布が有力候補でした。

総括

いかがでしたでしょうか。上質の革でできた極限までシンプルな財布、キャッシュレス派も現金派も満足できる汎用性のある良い財布です。ミニマルかつシンプルな財布を探している方には良い選択肢だと思いますので、この記事が参考になってくれれば嬉しいです。