私(@CotomonoL)はワインが大好き。でも、ワインを語るほど詳しくない。
そんな方って多いと思います。飲食店で店員さんとワインの話で花を咲かせることができたら楽しいだろうなと思いつつ、なかなか自分には縁遠いと思う。そんなパターン。
以前の私もそうでした。今の私も語る程ワインに詳しい訳ではありませんし、高級な舌を持っている訳でもないので偉そうな事は言えません。しかし、ワインに関する単語を多少は分かるようになり、以前よりは言葉でワインを表現できるようになり、経験を積み、店員さんと楽しく会話ができるようになっています。
今回は、そんな私がワインの勉強に使った本を4つご紹介したいと思います。
超初心者向けの入門書
後ほどご紹介する3つの本を読む前に、初心者の方は初心者向けの本を読むことをオススメします。詳しくなるためのステップとして、
基礎知識の習得
↓
テイスティングの基本の勉強
↓
ワインの産地・品種を詳しくなる
こんな順番が良いかなと思っています。私はこの順番で勉強し、分からないことがあったら都度復習していくというスタイル。
入門書としてオススメなのは、
- この本の内容抜粋
- ワインの常識
ラベルの見方・格付け・選び方・保存法・温度・グラス・オープナー・コルク・デカンタージュ・飲む順番・ソムリエ・料理との合わせ - ワインの4つのポイント
ブドウの品種・ワインの生産地・ヴィンテージ・造り手
(テイスティング・外観・香り・味わいなどの記載もあり) - ワインのタイプ
ワインの歴史、赤ワイン・白ワイン・ロゼワイン・スパークリングワイン、樽熟成、飲み頃、ボトルの形 - ワインの産地
フランスの主な産地の紹介 - 世界各地のワイン
イタリア、ドイツ、スペイン、ポルトガル、アメリカ、チリ、オーストラリア、日本など
ワインの選び方や保存法、グラスなどの道具の話、飲む順番など基礎的な情報が学べるのが初心者用の本のメリットです。基礎を抑えつつ、有名なブドウの品種やフランスの有名なブドウの産地の紹介もあって深掘りしています。更に、世界各地のワインも簡単に紹介してあります。
初心者にワインの情報を広く浅く紹介してある良質な本です。
ワインのテイスティングの本で学ぶ
上述した入門書ではワインのテイスティングに関して、ほんの数ページしか紹介していません。ワインの味わい方・楽しみ方を純粋に深掘りするためには、それに特化する本を読む必要があります。
- この本の内容抜粋
- ワインのスキルを高める
プロフェッショナルなテイスティング、見た目と特徴、舌と鼻での味わい方、味わいの特徴、香りの特徴、食感の特徴
ワインボトルの読み取り方、ラベルの読み取り方(ニューワールド・伝統産地)、ワインでのもてなし方、グラスについて、温度、熟成 - スタイルを理解してワインを楽しむ
ワインのスタイル分布、香味の3つの要素、品種より産地が重要、ワイン用葡萄品種の分類、ワインのスタイル毎のマッピング(赤・白)、料理とのマッチング - ワインの構成要素をマスターする
葡萄の発酵プロセス、色とスタイルの決まり方、オーク樽での発酵、葡萄畑の地理的環境と気候、文化と歴史 - ワイン用葡萄品種と生産地
葡萄品種トップ10、ヨーロッパの生産地、ニューワールドの生産地
ワインのテイスティングの要素について深掘りしています。見る(色・濃さ)、味わう(甘味・酸味)、嗅ぐ(果実香・オークの香り)、感じる(ボディ・タンニン・発泡の度合い)について詳しく書かれています。テイスティングの手順やワインの文化・歴史、ブドウの品種、産地などを幅広く紹介しています。
葡萄の品種についても深掘りされています。たとえばソーヴィニヨン・ブランであれば、成熟度が低ければ野生リンゴのような香味で、成熟度が高ければキウィのような香味といったように、ワインを五感(聴覚を除く)で表現するためのヒントが書かれています。
更にこの本の一番の特徴として、テイスティングレッスンというコーナーがあります。これは、複数種のワインの飲み比べを実践することでワインの特性を学んでいこうというコーナーで、ワイン毎の違いを勉強したい方は試した方が良いと思われます。
ワインの産地・品種を詳しくなるための本
楽しくワインを飲めればそれで良い。そういう方も多いと思いますし、その意見に私も賛成します。しかし、ワインの知識を深掘りすると、単なる消耗品としてのワインが趣味の対象へとステップアップするので個人的にはオススメです。
ワインの知識を深掘りするには、まずワインに関する固有名詞を覚えることが重要だと思います。ワインのラベルにフランス語・イタリア語・英語で記載があっても、ワインの知識がなければ何も分かりませんん。逆に知識さえあれば、ラベルを見た時、産地・葡萄の品種・生産者など多くの情報が手に入ります。
フランス編
まずは代表的なワインの産地や品種を覚えましょう。産地・品種を覚えるのに良い本がこちら。
ワインの授業(フランス編)という本。なぜ、フランス?と思われる方もいるかもしれません。理由は簡単。フランスは「世界のワインの縮図」と言われる国だからです。フランスは、ワインの世界に使われる4つの気候が国内に存在し、10のワインの生産地方のそれぞれに異なる特徴のワインがあります。フランスのワインの品種を覚えておけば、他の多くの国のワインの味も想像しやすいのです。
- この本の内容抜粋
- シャンパーニュ地方
- ブルゴーニュ地方
- ボルドー地方
- ロワール地方・ローヌ地方
- アルザス地方・ジュラーサヴォワ地方・プロヴァンス地方・ラングドックールーション地方・南西地方
地方ごとの気候や地質などの環境の説明があり、どんなブドウの品種が作られているのかが書かれています。そして、地方の中で更に細かい地区や畑・生産者の説明もされています。基本的には有名なところを説明しているのですが、かなり多くの情報が紹介されています。
この本を読めば、フランスワインの品質とブランドを格付けしたAOCの概念が分かり、どんなAOCのワインが有名なのかを知ることができます。AOCが理解できれば、ワインを知る更なる一歩を歩けたと言えるでしょう。
イタリア編
フランス編でワインの知識を学べば、世界のワインを体系立てて覚えることができます。フランス編を読み終わったら、イタリア編も併せて読むことをオススメします。
フランスワインとは違い、イタリアワインを覚えても他の国のワインの参考にはなりません。イタリアワインは固有の品種が多く、イタリアでしか見られないものも結構あるためです。
しかし、日本人はイタリア料理が大好き。パスタやピザを食べにレストランに行く機会ってありますよね?イタリア料理店では当然イタリアワインが出ることが多いので、知っていて損はないのです。
- この本の内容抜粋
- ピエモンテ州
- ロンバルディア州・ヴェネト州など
- トスカーナ州
- リグーリア州・ラツィオ州など
- プーリア州・サルデーニャ州・シチリア州など
イタリアでは州ごとにブドウの品種・ワインの特性があり、州ごとにワインを把握するのが定番です。また、フランスのワインの格付けAOCと同様に、イタリアにもワインの格付け(DOCGやDOCなど)があり、格付けされたワインをこの書籍では紹介しています。好きなDOCを見つけるきっかけになる本なので、この本はオススメです。
総評
いかがでしたでしょうか。ワインの知識が全くないけれど、ワインをより楽しみたい。そういう方にオススメできるワイン本を4つ選んでみました。これらの本がどなたかのワインライフのきっかけになれれば嬉しいです。